外角一杯の棒球

ペドラザです。お笑いをやっています。たまにこっそりと更新します。

主観次第じゃ葬式も祭

先日、大規模な大喜利の大会があった。

 

昨年夏に同じ大会に出場したときは、本当にひとウケもせず、早々と敗退し、会場と打ち上げで浴びるように酒を飲み、翌日、酷い2日酔いになった記憶しかない。酷すぎる。

思えば去年は、お笑いにしろ大喜利にしろ、ひたすらに結果を出すことばかり考え、ライブや大会で焦ることが多かった。

 

今年はもう出ないでおこうかな、と思っていたが、せっかくだから、とエントリーした。大会自体はとても熱くていい大会なのに、個人的な嫌な思い出だけで終わるのは寂しかったし。

 

歴はまだまだ浅いし、ろくに優勝もしていないけど、今年はある程度は勝ち負けなしに大喜利を楽しもうと決めていた。勝っても負けても自分のおもしろさは変わらないし揺るがない。何より、勝ち負けを意識しない方が自分は面白いということを知っている。

勿論、ある程度大会のルールに対する臨み方は考えるけど、楽しめなくなるほどは考えない。それなら印象に残る一答をしがまれた方が嬉しい。

 

当日は、朝に練習会を開いてくださったお陰もあり、かなりリラックスして臨むことができた。ラジオ体操してから大喜利するのかなり良かったので、色んなところで取り入れられるべき。

 

痺れるほどいいOPVとともに大会が始まった。

こういうかっこいい演出が入ると、否が応でも緊張してしまうけど、これがあるからこそ大会が締まる。前回大会のハイライト、痺れる…

 

予選は早めのブロックに入った。ある程度、回答数を意識して取り組んだけど、焦ることなく周りの回答を聞きながら取り組めたのは良かった(周りがめちゃくちゃウケてて回答考えながら笑ってしまった)。他の人の回答をヒントに回答作ったりもして、予選を1位で通過した。

 

昼飯を挟んで本戦が始まった。さすがに本戦ともなると緊張してくる。いつもならここで、他の人の回答を意識しすぎて萎縮するところだが、今回はそれがなかった(相変わらず他の人の回答を聞く余裕はあった)。1問目で稼いだこともあって、本戦を2位で通過。本当にギリギリの通過だったので、さすがに嬉しくて叫んでしまった。普段おとなしい33歳が叫ぶのかなり恥ずかしい。

 

そこからは正直あまり覚えていない。

連戦だったこともあるけど、ただずっと楽しく大喜利をして、結果として3位を賜った。出来過ぎ。

なんか、ふわふわ浮き足だってたら終わったけど、今考えたら、糸が切れてもうてたんやと思う。けど、本当に楽しかっただけ。

 

浮ついてしまったところも多々あるが、これをひとつの経験できたことは大きい。運営の方々、ご一緒できた方々に感謝しかない。ありがとうございました。

 

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以前、別のプレイヤーの方と大会への臨み方の話をしてる時、「まあ大喜利ってパチスロですからね」と言われ、「めっちゃわかります」と返したことがある(パチスロやったことないのに)。

 

どんな台でどんな設定かはプレイヤー側で選べないし、なおかつどの椅子に座るかすら主催者が選ぶんだから、パチスロよりも運要素は強く働くということ。

 

もちろん強い人はどの台でもちゃんと当てられるように研究しはるやろけど、日によっちゃプロでも10万負けることはあるし。

 

けど、負けてもまたお札入れたら始められる。同じように負けるかもしれないけど、またお札入れればいい。

幸い、パチスロと違って大喜利は負けても10万円なくなったりしないし。エントリーフィー1,000円くらいのもんで。

 

だから、その場の勝ち負けに左右されずにやってたら、どっかで勝てるやろと思ってる。勝つつもりでは臨むけど、勝てないとなったら、台の演出を楽しんだり、ホールの空気を味わったり、パチスロ仲間と「今日出てる?」みたいな話をするためにパチスロをやる方が、長く続けるにあたっては幸せだ。去年と真逆の思考ではあるけども…

 

とはいえ、負けが込んでてもええ気分ではないのは確かなので、今週末の大会はがんばります(遠征でお金もかかるし)。

 

執行猶予期間

今年もM-1が2つ目で終わった。

例年から考えて、ここまで準備不足で臨んだのは初めてだ。

2ユニットとも碌にライブにかけられず、なんとか形にした。

 

なんとなく危惧していたことがまるっきり当たってしまって、結局落ちてしまった。

1年間ネタに賭けてきたわけではないから、例年に比べてかなりスッキリとした気持ちでいる。それでも、舞台に立つ前のプレッシャーは凄かったのは、どこかで「勝てるかも」という気持ちが残ってたのかもしれない。

 

正直、今やっているようなことを続けていても、たぶん今年の繰り返しだと思う。1回戦は受かるけど、2回戦は受からない。

 

自分たちにとって、M-1に勝つことと、やりたいことをやることは、まるっきり努力の方向が違うのだと改めて気付かされた。2回戦で、アマチュアがプロと同じ山を登るには、あまりに筋力が足りていない。装備を充実させる必要がある。

 

それだけをモチベーションにしてたら楽しくない。けど、そういう目標もなくただネタをやることに何の意味があるのか、という気持ちとが、せめぎ合っている。せめぎ合いながら、それでも、続けたい。なぜ続けるのか。

 

結局、それはネタを認めてもらいたいという思いからであって、ネタを見た相手にどう思ってもらいたいか、自分たちが面白いと思うネタを出したいのか、という視点が抜けている。恥ずべき思想。

 

まず賞レースやバトルライブありきという思考からどうやって抜け出せるのか。それが当たり前に評価軸になってる状況で、考えるのは難しい。

 

けど抜け出せるのってそもそもある程度結果を出せた人か、別の軸で評価を受けている人達であって、我々にそれが可能なのか。

 

これならもう出ない方がいい。

毎年こんなストレス抱えてやることでもない。

勝手に抱えてたことかもしれないけど。

 

けど気付いたらノルマのように出ている。

それじゃダメ。

もっと自分を認められるようにならないといけない。そうじゃないと、同じことを繰り返すだけ。

 

明るくもないし、かと言って暗くも汚くもない、まともに職についている人間が、どうやったら面白くなるのか、もっと深く考えないといけない。

紙くずを投げてゴミ箱に入ったとて

毎年大事にしている大会が終わった。

毎年決勝に進んでいたのに、今年は予選で敗退してしまった。

今年に関しては「まぁ出ないわけにはいかないが、ネタちゃんと出来てないから決勝厳しいやろうな」と思ってはいたけど、いざその事実を目の前にするとしっかり凹む。

いや、凹む、というよりは喪失感?に近い。

 

コンビのときは「しっかりせな」という意識で取り組めていたのに、ひとりになるとここまでやらないものか。単純に興味がネタから大喜利へ移ろいでいるというのもあるが、それでも…というのはある。

思ってたよりウケたし、万全でやれてたらとかワード変えてたらとか、終わってからどんどん出てくる。勝ちたい人はハナからそれやってんねん。

 

こういう行為は、紙くずを遠くにあるゴミ箱に投げ入れる行為と似ていると思う。入ったら儲けもんやし、入らんかったら「もうちょっと近ければ入った」とか言えるから。近づくなり、狙いを定めるなり、色々取り組むことはあるやろ。

 

ほんで、それがたまたま入ったとて、何にも繋がらないと思う。「じゃあ次も入るやろ」に繋がって行く。そこに成長はない。

 

今回、入らなかったお陰で、普段ライブでは感じることのない新鮮な悔しさを感じることができた。

 

もう別に劇場とかそんなんじゃなくていいから、一年後、一番勝ちたい大会に照準を合わせて仕上げていく。

 

西からの熱風に刃を突き立てて

仕事ばかり多くあるから3,4月は嫌になる。大喜利に参加できない日が重なって、本当にしんどい気持ちになってしまった。

 

雨降ったら呼び出されたり、休日や夜中に泊まり込みがあったり、その辺は慣れてきた感じもするが、そのうえ空気も悪いとなるとしんどい。はよ出してくれ〜

 

昨日、21:00ごろから飲みに行ってストレスを発散するかの如く不謹慎ボケばっかりしてめちゃくちゃ笑ってもらえたので本当によかった。

 

ライブに出て、やりたいことやれてるなと思えるようにはなったが、まぁもっともっとウケたいね。ウケたとは思うけど、まだ足りない。平場の方がウケてどないすんねん。

 

自分には、もっと作り込んだコントが合っているのかもしれない。声もキャラもあるんだから、もっと喋らないともったいない。それはわかってる。

 

けどキャラがなくてもできることをやりたいときもあるから困ったもので。自分の中でどうしてもやってみたいものが沢山あるから、こういう結果になる。今日も自分の中では一番おもろいと思ってることをやった。

 

あとはそこらへんとどう折り合いつけていくかやな。やるからにはウケたいし、勝ちたいわ。勝ちだけに拘るのはダメやけど、やっぱり。

 

学生芸人が多く、また、上手い人声出せてる人が増えてきてて、経験だけじゃどうも太刀打ちできんようなってきたが、自分にはネタがあると信じている。

 

無理なことだけ避けながら、しっかり勝ちにこだわってライブ出ていこう。

乾いているから綺麗に見えるのよ

お笑いを始めた当初、ネタ合わせの1回1回にワクワクし、ネタを披露するライブにドキドキし、ネタが終わった後は充実感でいっぱいになっていた。

 

しかし、最近は全然そんな感覚がない。

やるならちゃんとウケたいという気持ちはどうしてもあって、ウケたいからこそウケるようにネタを書いて、けどうまくいかなくての繰り返し。気づいたらワクワクやドキドキが消え失せて、ヒリヒリだけが残っていた。

 

こんな状態でも、「忘れられたくない」という気持ちがあるから、それにしがみついて続けてきた。結果を残すこと最優先で考えるようになってしまった。

 

けど、そうじゃないんじゃないか。

自分がやりたいことをやれているのか。

ウケようとして、設定やBGMで逃げ切ろうとしてないか。前ってもっとネタ作ってる時ワクワクしてなかったか。

 

やりたいことや自分の思考をネタに移して、それをやるのがネタなんじゃないか。何を結果に怯えて焦ってるんだ、自分を守るためにお笑いするほどくだらんものはないぞ。

 

もう、気にすることはやめる。

ウケやすそう、結果残しやすそう、じゃなくて、自分が面白いと思ったことをできるだけ面白く落とし込んでやる。誰も気にしてない。

面白いと思ってくれたら、見てくれてる人は見てくれてる。大丈夫。

 

もっとゆとりをもって自由にネタを作ろう。

バトルライブであっても、順位じゃない。自分が面白いと思うことを面白く伝えられるようにする。

 

濁ってても潤っている方がずっと良い。

 

その空洞に僕は少し安心した

寒の戻り。

もう冬物クリーニング出そうかと思ってたところやで。しばらくロングコートくらいは必要になりそう。

 

少し残業した。年度末特有の引き継ぎ資料みたいなものを作らないといけない。いつ異動してもええ準備はしてるんやけど、はよ声かけてくれへんやろか。

 

帰って、鯖缶キーマカレーを作って食べた。かなり美味いなこれは。自作の中でもかなり上位に入るくらい好き。鯖とカレーとトマトの相性が良過ぎる。

 

料理が趣味と言えるほど料理をしているわけではないけど、自分で作った料理が美味く出来ると嬉しい。食べてもらいたくなる。次は何を作ろうかな。

 

インスタで、いつ何でフォローしたかわからん人がほぼ毎週ダンスの動画あげてらして、一年前くらいは全然ダンスってわからんくらいの奇妙な動きやったのに、昨日あがってた動画見たらめちゃくちゃ上手くなってた。こういうの、すごく勇気付けられるから良い。

 

最近、家でテレビを点けない。

あまりテレビを見ないようになっていたが、YouTubeで好きなチャンネルを流しながら酒を飲むくらいのことはしてたのに、最近は電源すらつけない。朝も、ラヴィット!すら見なくなった(余裕持って起きてないのもあるが)。

 

一昔前は自分にとってテレビがない生活なんて考えられなかったが、少し考えられるようになった。よくわからないが、自分の中で何かが変わっているんだろう。

 

少し懸念点があるとすれば、自分の中に凝り固まった世界を作ってしまっていないか、ということ。

 

たかがテレビではあるが、少し前まで自分の習慣としてあったものが失われているというのは、何か「外部の情報を拒む」ことを無意識的にしてしまっているのかなと思っている。

 

無理にでも、何かしらの番組を見てみると変わるのかもしれない。絶対に見ないだろうなって番組を見るぞ。

貴方なら、どこに居たって、孤独を手放さずにいられるわ。

週末が過ぎていくのが名残惜しく、日付を跨ぐ少し手前から映画を観始めてしまった。

 

気になっていた「ちひろさん」をNetflixで視聴した。ミステリアスな魅力のあるちひろさん、有村架純がとてもよく演じてらした。ストーリー展開云々ではなく、日常の端々を切り取ってパーソナリティが広がっていく映画、好き。

 

今日は久しぶりに長い距離の散歩をした。知らない街の風景、久しぶりに感じられてよかった。心地いい季節になったもんやし、どんどん歩いていきたい。革ジャンも買ったことだし。

 

お笑いや大喜利をやる目的、もっとエンジョイで考えた方がええのかなとも思ってきた。

ライブ観に行かんようになったら終わり、みたいなこと言うてたけど、今がまさにその感じになってもうてる。

勿論、それ以上に楽しいこと優先したいことが増えてるんやけど、このままやとお笑いに関して悪循環になりかねないので、一度どっかでネタライブを観に行きたい。感覚をリセットしないとええものは作れない気がする。

 

不吉な雨の音がベランダを叩く音が聞こえる。

雷もすごい鳴ってる。明日は雨か。また今年もじきに出水期が始まる。本当に辞めて欲しい。

 

明日からの1週間は、本当に頑張らないといけない。やるときはやらないと。週末、ずっと続いてくれ。